ハワイの物件名義と銀行口座名義

ハワイの物件名義と銀行口座名義

2023-11-03

現在、ハワイの不動産物件を法人名義でご購入される方が増えています。

弊社で別荘管理のご依頼を受けた際、多いのが物件名義は法人、銀行口座名義は個人という場合です。
別荘としてのご利用のため、賃貸をされていないので、収入が発生しませんから、ハワイでは固定資産税以外の納税はありません。

そのため、物件名義と銀行口座名義が異なっても一見、問題なさそうに思いますが、いくつかの問題に遭遇する場合があります。

例えば、以下に例を挙げてご説明させていただきます。

例 その1

コンドのお部屋内で水漏れが起こり、保険を使用して、ダメージがあった床と壁を修理することに。
保険会社からは、通常、被保険者あての小切手が送られてきます。
物件名義が法人なら、法人名義で保険に加入することになりますので、法人名あての小切手となります。

銀行口座名義が個人であれば、保険会社からの小切手を入金することができないことになってしまいます。
たとえ、その法人の代表者個人の銀行口座であっても、こちらの銀行では法人と個人は別として扱われますので、入金することはできません。

例 その2

法人名義の物件を売却した場合、エスクロー会社は当然、物件名義である法人の口座に入金するか、あるいはその法人名あての小切手を発行します。

ハワイの銀行に売却金を預金しておきたい場合、ハワイに物件名義と同じ法人名の口座がなければ、エスクローからの入金も、また小切手が発行されても、法人口座がないので入金することができないとうことになります。
(*物件名義と同じ名義の銀行口座が日本にある場合は、通常、エスクローから日本の銀行には送金は可能です)

例 その3

日本法人名義の物件を売却した場合、名義変更時にエスクローから自動的に源泉税が引かれます。
源泉税の還付申請を行い、ハワイ州およびアメリカ連邦から還付金が戻ってくる場合、その物件名義の小切手で届きます。

現在、日本では、ドル建ての小切手の入金は難しいと聞いておりますので、その場合、日本でもハワイでもその小切手を銀行口座に入金できないということになってしまいます。

物件名義と同じ名義でハワイの銀行に口座を開設していないと、上記の例のようなことが起こる可能性がありますので、物件購入の際には、銀行口座開設も大切になってきます。

ただし、ハワイの銀行で、法人口座を開設するには、いくつかの資料や書類、それに伴う手続き等も必要になりますので、事前に準備されておくことをおすすめします。

以下の「よくある質問」のコーナーで、日本の法人名義でハワイの銀行に口座を開設する方法について、ご説明していますので、ご参考になさってください。


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